2006年度の取組から

市同教課題別研修会「豊かな人権教育の創造」

市同教人権・部落問題夏期講座 第5〜第8講座

市同教新会員研修会・運営委員研修会

市同教市外研修会

市同教人権・部落問題夏期講座 第1〜第4講座

第38回奈良市人権・同和教育研究会総会

市同教課題別研修会「豊かな人権教育の創造」

「多言語・多文化共生の英語活動」(9月21日実施)
          
奈良教育大学 助教授 吉村雅仁さん

 奈良教育大学の吉村雅仁さんをお招きして、今、話題となっている小学校における英語活動について、人権の視点からお話しいただきました。
英語活動を通して多文化理解を進める方法など、グローバル化が進む現代社会における人権教育のひとつのあり方として、示唆をいただきました。
《アンケートより》
「外国語=英語」の概念を取り払って、いろいろな国の言語や文化に触れる中で、その中のひとつの英語をひとつのコミュニケーションツールとして認識し、学習を進めていくことが大切だと感じた。

人権・部落問題夏期講座 第5〜第8講座

第5講座 自主活動(8月24日実施)
「ふるさとに誇りをもち、自己肯定感をもつ子どもを育む総合的な学習」
                        高松市立庵治第二小学校 佐々木宏子 さん

 国立療養所大島青松園と同じ島内にある庵治第二小学校での総合的な学習の時間を中心とした取組の中で、子どもたちが胸を張って島のことや療養所のこと、入所者の方々のことを語っていく取組を紹介していただきました。市外研修会の様子も合わせてご覧ください。
《アンケートより》
 子どもたちにハンセン病患者に対する差別の実態と人の生と死に正面から向かい合わせることで、確かな人権意識を育てようと取り組んでいるところが、大変参考になりました。また生きることの大切さとすばらしさを子どもたちが入所者の方から学んでいることがすてきです。


第6講座 啓発・白書(8月24日実施)
「“人権”〜子どもの瞳 輝くことをめざして」
                奈良県市町村人権・同和問題啓発活動推進本部連絡協議会(啓発連協)
                                     事務局長 成田 進さん

 成田さんの教員としての取組や奈人推協での取組、そして現在の啓発連協での取組を通して、地域にねざし、子どもたちの瞳がかがやく学校園づくりへの元気をいただいたように思います。先達に学び、確かな取組を創っていくヒントをいただきました。
《アンケートより》
 いつでも教員になろうと思った原点を覚えていく大切さを改めて思いました。差別などは大きなところで分かりやすいところで起きるのではなく、日常生活のささいなところで、文句の言いにくい形でおきるものだなあ…と思い、差別を見抜く目を持っていきたいと思います。


第7講座 進路・学力保障(8月25日実施)
「OECD・PISA調査から何を学ぶのか?」
                  (社)人権・部落解放研究所 研究部長 中村清二さん

 今、学校や子どもたちをめぐる情報の中で注目を集めている「学力」の問題を、PISA調査やキー・コンピテンシー(鍵になる能力)という視点からお話しいただきました。各所属での「学力の捉え方」や「学力保障の方向」に示唆をいただくことができました。
《アンケートより》
 学力をどうみるのか。最近「読み、書き、計算」重視の声が大きく、私ももちろん大事だと思いながら、少し違和感を感じていました。今日、お話を聴く中で、キーコンピテンシーの2・3領域を知り、これが今の世の中で見られにくいから違和感があったのかもと思いました。


第8講座 多文化共生教育(8月25日実施)
「死んだらおわり だから生きるんだ 〜多文化共生社会の実現を目指して〜」
                  多文化共生NPO 世界人 理事長 具志アンデルソン飛雄馬さん

 具志さんの生い立ちをから、在日外国人の子どもたちが背負わされている状況を語っていただきました。また、「荒れ」を克服し立ち上がっていくために必要な要素を示していただいたように思います。
《アンケートより》
 具志さんが言葉につくせない今まで生きてこられた話を身をけずる思いで話してくださったことに感動し、今まで私が何も見れてこなかった、気付いてこなかった日系の人々の思い、なにより厳しい差別が胸にせまってきました。本当にこの話がしなくてすむ世界をつくれるように、自分のできることを考えていきたいと思います。

新会員研修会・運営委員研修会

  

 8月23日(水)に運営委員研修会を大宮児童館で、8月28日(月)に新会員研修会をみかさ人権文化センターにて、共に部落解放同盟西之阪支部元支部長の安藤和幸さんをお招きして、これまでの取組と今後の展望についてお話しいただきました。また後半はフィールドワークを行いました。

《アンケートより》
 無知は差別や偏見を生む”ということばが印象的でした。安藤さんから聴いたお話や西之阪を実際に歩いた中で、見た事聴いた事等、私自身知らないことがいっぱいありました。できるだけ正しい知識を次の世代に伝えていくことが、私たちの責任であると思いました。(運営委員研修会にて)

 「その場でただすことが必要」という言葉が心に残りました。誰でも後でなおすことはとても大変です。その場で話せるような環境づくりが必要だと強く感じました。(新会員研修会にて)

市外研修会

  

 8月8日に実施した今年度の市外研修会では、高松市立庵治第二小学校と国立療養所大島青松園に訪れました。
 庵治第二小学校の「大島案内会社」の取組に学ぶとともに、大島青松園もう人会会長の磯野さんからお話を伺い、ハンセン病とハンセン病回復者のみなさんに対しての差別と偏見について、改めて学び直す機会を持ちました。
 庵治第二小学校の3人の子どもたちが、とってもすてきな笑顔で迎えてくれました。また、磯野さんからは、療養所の歴史とともに、運動と理解によって差別と偏見が解消に向かっていることを学ばせていただきました。

人権・部落問題夏期講座 第1〜第4講座

第1講座 就学前教育(8月3日実施)
「子どものおもいを聴こう 〜乳幼児期に大事にしたいこと〜」
                  園田学園女子大学短期大学部幼児教育学科講師 堀井二実 さん

 保育士としての豊富な経験を元に、子どもや保護者への関わり方や、子ども同士・保護者同士をつないでいく取組をお話しいただきました。どのような見方・捉え方が豊かな保育活動を創っていくために必要なのかを示していただくことができました。
《アンケートより》
「『子育てって楽しいねー。』という国に…。」というコトバや「子どもをとことん受けとめる」っていうスタンスを大切にされている明るく元気でプラス思考の堀井二実さんの話が良かった。


第2講座 「障害児」教育(8月3日実施)
「『2年1組。ぼくは、M.Wです。』 〜いっしょにいるから わかること」
                  桜井市立纒向小学校 川西えり子さん(現御所市立大正小学校)
                            佐藤千恵美さん
                            瀧川佳浩さん
                        保護者 松本牧子さん

 纒向小学校での「就学児健康診断」や「原学級保障」の取組を通して、M.Wさんが子どもたちの集団の中で豊かに育ている内容を報告していただきました。また、保護者の立場からもお話しいただくと共に、M.Wさん本人も会場にきていただくことができ、とても温かい雰囲気の中で学び合うことができました。
《アンケートより》
 毎日の生活を一緒にすることで、はじめてお互いが理解し合え、共に生きる素地ができる。共に生きるということは、一方が一方をということではなく、互いに支え合って生きるということだと今日のお話を聞かせていただいて改めて思いました。


第3講座 健康(8月4日実施)
「元気のでる保育・教育小噺 ー子どもの育ちSOSー」
                  皇學館大学教授・臨床心理士 向出佳司さん

 元気の出る活気のある「噺」を通して、現代の子どもたちの育ちや子育てに関わる重要なことがらをお話しいただきました。子どもたちが成長していく重要な要素としての「家庭」「学校・園」「地域」を構築していくための示唆をいただくことができました。
《アンケートより》
 家庭のつながりの中で心の健康を育てるという教育を実践していきたいと思います。生徒の生きる力を育てると共に、自己価値観、自己存在観、自己有能観を持たせてあげられるようなやる気の出る教育を目指します。


第4講座 豊かな人権教育の創造(8月4日実施)
「被差別の食卓」
                  ノンフィクションライター 上原善広さん

 部落問題をオープンに風通しよく、多くの人が関心を持って見ていくことができないだろうかということから、世界の「被差別の食卓」(ソウルフード)を写真をを通して紹介していただき、差別の問題の解決に向けたアプローチの仕方について、新たな視点を示していただくことができました。
《アンケートより》
 ソウルフードが、それぞれの国の歴史を語るうえで非常に重要であるのだと、話の中から感じ取れた。地区を含まない学校現場を仕事場として、こどもたちと触れ合って(教育している)自分は、各国の被差別部落の子どもたちの食卓を映像で見せてもらい、もっと原点に戻って、日本の部落問題を捉えることを忘れてはなるまいと思いました。

第39回奈良市人権・同和教育研究会総会

 第39回総会を、5月22日に春日野荘にて行いました。
 松永会長の挨拶の後、来賓を代表して、奈良市長藤原昭さんと奈良県人権教育研究会副会長川端正憲さんから挨拶をいただきました。
 議事では、2005年度の活動報告と決算報告ならびに新役員の承認に続き、2006年度の活動方
針と予算案について審議を行い、全ての議案が承認されました。
 今年度の活動方針の特徴としては、
  1. 「差別の現実に深く学ぶ」ことを基盤とし、「人権教育世界プログラム」や「人権教育の指導方法等の在り方について[第2次とりまとめ]」を追い風としながら、課題解決への展望を持った具体的な取組を進めること。
  2. 生涯学習力を保障する進路学力保障の取組を、支え合えるなかま集団の育成とともに進めること。
  3. 学力の捉えを明らかにし、スモールステップを具体的に計画し、実践すること。
  4. 地域や保護者と協働し、同和教育の確かさを引き継いでいく取組をすすめること。

などが挙げられました。
 支え合える職員集団づくり、支え合える園児・児童・生徒集団づくりをすすめ、今年度の取組を推進しましょう。

2006年度の新役員と事務局
山岡莊平新会長からの挨拶
武田克之事務局長からの活動方針提案
2006年度 役員・事務局
役職名
名前
所属校園
連絡先
会長
山岡莊平
奈良市立済美小学校
0742-26-4081
副会長
松岡秀子
奈良市立三笠保育園
0742-22-7018
水原世位子
奈良市立登美ケ丘幼稚園
0742-44-7071
大西利男
奈良市立平城西中学校
0742-71-2011
西本浩章
奈良市立東市小学校
0742-61-6563
事務局長
武田克之
奈良市立東市小学校
0742-61-6563
事務局次長
安宅恭子
奈良市立平城幼稚園
0742-45-4758
梅木 誠
奈良市立鼓阪小学校
0742-26-5006
深澤吉隆
奈良市立飛鳥中学校
0742-22-1890
会計
中西弘樹
奈良市立三笠中学校
0742-33-1472
会計監査
米田政夫
奈良市立三碓小学校
0742-47-1546
植島伸介
奈良市立登美ケ丘中学校
0742-44-3612
記念講演
全国同和教育研究協議会委員長
上牧町立上牧小学校    高松秀憲さん
 記念講演では、全国同和教育研究協議会委員長の高松秀憲さんから、「豊かな人権教育の創造にむけて ―同和教育の豊かさ、確かさをひきついでー」と題してお話いただきました。
 戦前からの先達の取組や現在の上牧小学校の取組を紹介していただき、「同和教育の豊かさ、確かさをひきつぐ人権教育の創造」の道筋を、具体的に示していただくことができました。
 まさに被差別・被抑圧の立場から「けっして足をはなさない」で取組を進め、「差別の現実に深く学ぶ」取組の確かさをひきついでいくことの大切さを再確認し合い、学び合うことができました。

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